お金の貯め方|お金事情の把握
【自分のお金事情】
「皆さん資産はどのくらいございますか?」
「月の貯金額はいくらですか?」
「老後の資金は作っていますか?」
この問いに即答できる人は何人いらっしゃるでしょうか?
自身の貯蓄額を知らないと様々な危険がございます。
お金をきちんと貯めている人は即答できるでしょう。
しかし「正確にいくらかは分からない」人もいるでしょう。
そんな方はきっと「なぜかお金が貯まらない」「上手く貯金ができない」等の悩みを抱えているに違いありません。
そもそも貯金が上手くできない人は自身の収入も支出もどんぶり勘定になっているに違いありません。
これからお伝えする内容は、単に「貯金しましょう」という事ではございません。
自身のお金事情を把握し、人生スケジュールを確認し必要なお金と効率の良い貯金法を知っていただき「家計」を見える化していただくための情報でございます。
最近ではマネーフォワードのアプリなども人気を集めていますが、それほど家計の「見える化」が大事という事です。
【平均貯蓄額】
良く雑誌やWEBサイトなどで平均貯蓄額というワードを目にするかと思います。
年代別に分かれており年を重ねていくにつれ貯金額もUPしています。
また、単身世帯なのか二人以上世帯なのかでも変化が起きてきます。
ちなみに30代の単身世帯の平均貯蓄額は327万円です。
二人以上世帯では591万円となっております。
「そんなに?」と驚かれる方もいらっしゃると思います。
驚かれるのも無理はございません。
平均値は一部の高所得者や貯金大好きグループが引き上げているからです!
ここで見ていただきたいワードが「中央値」です。
中央値とは全体の真ん中金額を示すものです。
【単身者世帯】
20代 平均113万円 中央値8万円
30代 平均327万円 中央値70万円
40代 平均666万円 中央値40万円
50代 平均924万円 中央値30万円
60代 平均1305万円 中央値300万円
【二人以上世帯】
20代 平均292万円 中央値135万円
30代 平均591万円 中央値400万円
40代 平均1012万円 中央値520万円
50代 平均1684万円 中央値800万円
60代 平均1745万円 中央値875万円
という結果になりました。
数多くの方が中央値の方が実感に近いかと思います。
また驚くべきことに、年代別でみても貯蓄が全くないという単身世帯の割合が36%で二人以上世帯も14%と貯蓄をしていない世帯が数多くあると分かりました。
しかし、どの年代にも貯蓄が無い世帯がある一方、1000万円以上貯蓄している世帯もあります。
その為今貯蓄が無くとも今後の行動次第で貯蓄を増やすことができるのです!
また行動を起こしそれを習慣化させるには長続きするやり方が一番です。
人間は弱い生き物なのでストレス状態を感じると直ぐに自分に甘くなってしまいその結果お金が貯められなくなってしまいます。
そこでこんなお金の貯め方を試みていただきたいのが【先取り貯蓄です】
多くの方が余ったお金を貯蓄する「あとから貯蓄」をしているかと思います。
この貯蓄法を実践している人は要注意です!!
上記でもご説明させて頂いた通り、人間の意志とは弱いものです。
ついつい使いすぎてしまったり、臨時出費だから今月の貯蓄はなーし!
等と甘えてしまいます。
それはなぜか「余った分」だからです。
余らなければ貯蓄しなくて良い!こんな考えが頭にあるからです。
一方「先取り貯蓄」とは給料が入ったら先に貯蓄する方法です。
この方法を使うと甘えが無くなり、むしろ余った分を全て使えるのでついつい使いすぎてしまう方にはもってこいの貯蓄方法です!
貯蓄を行う際は長続きさせるための工夫として、「ストレス」を感じない方法が習慣化させるのに適しています。
「あとから貯蓄」は一件気楽そうに思えますが毎月給料前になると自分との葛藤に悩まされストレスが溜り楽な方に逃げてしまうという負の習慣が身についてしまいます。
「先取り貯蓄」は無理のない範囲で行うのが大前提で、手取りの2割以上を目安に行うとお金も目に見えて貯まって行き余ったお金は全て使っても問題ないというとても気持ちが楽な貯蓄法です。
【預金口座をメインとサブバンクで使い分ける】
先取り貯蓄を行うに際し銀行口座を食費等の生活費用と貯蓄用に分けて管理しましょう!
メインでは日々の出入りするお金を管理し給料が入ったらサブバンクに移す(自動入金システムを利用すると強制的に預けてくれるので楽です)
お金は使うために貯めるものです。
何の目的も無くお金を貯めているとそれこそストレスが溜まってしまい長続きしなくなってしまいます。
そこで作成していただきたいのが「ライフプラン表」です。
ライフプランには自身の「夢」、「目標」、「出産などのイベント事」を記入していただき、その夢に必要な金額を大まかに記入していただきます。
一種の人生ゲームみたいな感じで考えていただけると分かり易いかと思います。
個人的には手書きで書いていただいたをうがワクワク感がありお勧めです!
期間は大体20年~30年分を作成していただけると人生設計が立てやすいかと思います!
なぜ「ライフプラン」を作成すると良いのかと言いますと、
お金には「貯め時」と「かかりどき」があるからです。
お金を貯めやすい時期(貯め時)は3期あり、
「就職~結婚まで」:収入も少ないが、支出も抑えられるので比較的貯めやすい。
「結婚~子供が高校に行くまで」:義務教育の為多額の費用は掛からない。
また、児童手当を貯めると200万円貯めることが可能!
「子供の独立~定年まで」:年齢とともに役職も上がるため給料が絶頂期!
貯金のラストスパートと言えます!
反対に出費が多くなる「かかりどき」は2つあり、
「高校入学~大学生の時」:教育費
「定年後」:資産を切崩す生活…
お金が減り続ける恐怖との勝負です。
上記のイベントの金額を把握しておけばイベント時までに予め幾ら貯めておけば良いのかなどが明確になり貯金すべき「貯め時」にどのくらい貯められるかが鍵となってきます!
【将来必要なお金】
ライフプランの作成し目標が決まったら不足する金額を知り、マネープランを作成いたします。
「人生の三大資金」と呼ばれる
「教育費」「住宅費」「老後資金」
この大きな出費をライフプランに織り込むとおのずと必要な金額がわかってきます。
また、貯金だけではどうも足りないケースの場合は節約や節税で管理方法を見直したり、年金の受給を遅らせたり、投資をしたりと様々な方法を検討しましょう。
最近だと「つみたてNISA」で少額投資する方が増えております。
子供の教育費で500万円必要だとします。
200万円は自動手当てを貯蓄すれば貯まるとして残り300万円は自分で貯めるしかありません。
月14000円を18年間貯めれば300万円に届きます。
しかし、せっかく貯めるのであればお金に働いてもらう方法が賢いやり方と言えます。
NISAで年利3%で回すと18年で300万円まで到達するのに月10500円で足りるのです。
投資をするしないとだと18年で75万円以上差が出ます。
そして、是非実践していただきたい事として「家計簿」を付けましょう。
家計簿を付ける事により、毎月の収入と支出を「見える化」することにより、現状の支出の重さを理解することが大切です。
使ったお金のレシートを取って置き、自宅に帰って記入する。
しかしながら、記録するだけが目的ではなく、支出を「見える化」して支出をいかに削るかが重要です。
そして、支出の見える化を実行し長く続けられる方法を見つけていくことが家計簿を長期に渡り続けられるコツでもあります。
また、お金を貯める際は、「日々使うお金」「5年後に使うお金」「10年後に使うお金」の3つの目的別に分けて貯めることをお勧めいたします。
日々のお金とは日常の生活費や万が一の際に必要なお金です。
万が一の際は1ヵ月~半年ほどの生活費を貯蓄しておけば当面の生活費に困ることはないと言えます。
その次に貯めるべきお金が5年後10年後のお金です。
将来のために使い道を決めて貯めていきましょう。
さらに、上記の3つは別口座で貯蓄しましょう。
目的に別に口座に貯め時間の余裕がある際は投資などに回し、お金に働いてもらうことを検討しましょう!
このように貯金だけでもお金は貯まりますが増えはしません。
折角貯めるのであれば投資にお金を回しお金に稼いでもらう方法が賢いやり方と言えます。
また、見通しが付かないのが「老後」です。
一体自分はいくら使うのだろうと考えてしまいますよね。
老後の収入は年金のみです。
しかし年金はそれまで年収にもよりますが大体20万〜26万円程です。
足りるでしょうか?
結論から言うと足ります。
しかしかなりカツカツの生活になります。
折角は40年以上働いたにも関わらず最後はカツカツの生活
納得いきません。
ならば豊かに暮らしていくために老後の収入源を作れば問題解決です!
「働けってこと?」
いいえ違います!
働かなくても予め投資をしその利益で暮らしていけば良いのです。
例えば投資信託の配当金。
現役時代に投資しておけば老後の資金源の一つとなります。
しかし、信託や株は暴落する恐れがあります。
経済の影響を直接受けるため将来的に安定するかと言われると即答はできません。
不動産投資
日本で古くから行われている投資です。
江戸時代ていうと長屋ですね。
物件を購入し入居者から家賃を得る!
簡単な投資です。
不動産の良いところは信託や株と違い元手が必要ない点です!ローンが組め完済すれば自分の物になる。
子供の学費などで家計が圧迫されている人にももってこいの投資方法です!
さらに、元手をあまり出していなくとも完済されれば物件が手に入りその物件を売却する事も可能です!
そうすれば何百何千万という現金が老後に入ってきます。
そのため、老後急に現金が必要になった場合でも対応ができる。また、現物資産の為、インフレなどの物価上昇にも強く家賃も上げられ売却価格も高く見込めます。
しかし、不動産は立地が命です。
地方の安い物件や、築古などの物件に手を出してしまうとリスクが高くなってしまい、後悔が残る結果となってしまうこともあります。
そのため、老後安定した収入を得たいのならば堅実に安定して稼げる立地を選びましょう。