ボーナスを貯蓄のきっかけに 「仕組み化」が大切

夏のボーナスのシーズンです。既に受け取った方も多いのではないでしょうか。コロナウイルスの影響で、例年より下がってしまったという声も上がっていますが、それでも年に数回の大事な収入源でもあります。今回は、これから貯蓄をしようと考えているけどどうしたらいいか分からない、という方のために、ボーナスという臨時収入をきっかけに「貯蓄を仕組み化する」方法についてご紹介致します。

まずは手取りの三ヶ月分

単に貯蓄といっても、その先に達成感を得られるもの、つまり目標が無いとなかなか続かないという方もいらっしゃるでしょう。また、若い世代ほどいきなり大きな金額を目指すのは、難しいことです。なので、まずは感覚がつかみやすい「手取り三ヶ月分」から。そしてできれば、半年分を目標にしてみてください。

この三ヶ月分というのは、雇用保険の失業手当が支給されるまでの期間です。万が一、自己都合で退職した場合でも、無収入の期間に手取り三ヶ月分のお金で生活費を賄うことができるため、転職活動に専念できます。半年分の貯蓄があれば、さらに余裕をもって生活することができるのです。

貯める時は、予め分けておく月々のお給料から貯蓄をする場合、方法は2パターンあります。1つは、給与が振り込まれてから直ぐに、貯蓄分を取り出しておく方法。もうひとつは、毎月残ったお金を貯めていく方法です。「仕組み化」するなら、確実に前者の方法を選びましょう。なぜなら、収入より支出を抑える事は難しいからです。理想は、「1:2:7の法則」です。

1.「収入の1割」は、自分のために支払う

返済しながらも貯蓄もし、お金を増やしていく

2.「収入の2割」を、借金返済に充てる

ここでいう2割とは、住宅ローンや家賃支払のことを言います

3.「収入の7割」で、自分と家族の生活をすべてまかなう

ここで、生活の喜びと楽しみをまかない、計画実現へのモチベーションを高めます

現代では、「7割の収入」のうち、2割は税金と社会保障料の支払いになりますので、残りの収入の5割が生活費になります。まずは、収入の1割を毎月予め取り出して、貯蓄することから始めましょう。1割少ない状態で生活をやりくりすることで、自然と「ため癖」がついてきます。会社によっては、貯蓄分を天引きした分で給与振り込みをしてくれる、社内預金や財形貯蓄制度などが用意されている場合もあります。使える制度は、活用しましょう。

少しづつでも貯蓄から投資へ

貯蓄の「仕組み化」が完了し、目標額に達したら、次はその一部を投資にまわしてみましょう。老後資金も2000万円不足したままでは、ゆとりある老後生活を送ることはできません。また、貯蓄は堅実な資産形成と思い込みがちですが、実は老後にこそ貯蓄を切り崩す生活の不安というものがあるのです。それは、人生100年時代だから。

いま、日本人の平均寿命はどんどん上がっています。つまり、長生きすればするほどお金が必要になってきます。目減りする資産に、いつ大きなお金が必要になるか分からないという、ストレスのかかった老後をすすんで過ごしたいという人は、ほとんどいないはずです。

自分のために貯めたお金で、お給料のように、毎月安定した収入が得られる資産形成の仕組み作りへとステップアップさせることも、安心して将来を過ごすためには必要なのではないでしょうか。

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