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貯蓄と負債からみる貧富の格差
貯蓄と負債からみる貧富の格差
2019年の通常国会で、老後に夫婦で「約2000万円の金融資金が必要」とした
金融庁の報告書を巡り議論が紛糾した「老後2000万問題」や先日、厚生労働省が
発表した100歳以上の人口が7万人を超えて高齢化率の上昇が見込まれている今。
総務省が家計調査を行った家計の貯蓄と負債についてみていきましょう。
今回は中央値を見ていて、中央値とはすべての数字を並べ上から数えて
ちょうど真ん中にくる数字を見ています。
今回平均値ではなく中央値で見たのは、例として中央値を年収で見てみると
年収が高い順に国民を並べたときに丁度真ん中になる人の年収を表している為、
一部の富裕層の年収は中央値に影響せず、中央値は「普通の人」の生活水準により近くなります。
~貯蓄と負債の中央値~
- 2人以上世帯の貯蓄の中央値は1036万円でした。2011年以来7年ぶりに減少しています。
2000万円以上貯蓄している世帯は28.9%。一方で貯蓄が100万未満のみ世帯が11%を
占める結果となりました。 - 高齢者世帯(世帯主が60歳以上)の貯蓄額の中央値は1515万円でした。
26.5%の高齢者が3000万円以上貯蓄している一方で、30.4%の高齢者が700万円未満の
貯蓄しかない方がいるのです。 - 2人以上世帯の負債の中央値は1147万で、3年連続で増加しているのです。
負債のない方が61%を占める中で、負債が2400万円以上の方が8.1%でした。 - 2人以上世帯の勤労者世帯で見ると貯蓄の中央値は798万円で、
負債の中央値は1356万円にもなるのです。
~今後の人生の為の資産形成~
この結果から貯蓄の中央値は減っている一方で、負債の中央値は増加しています。
老後2000万円が必要とされているのに、現状の中央値から見ても1036万円で
2000万円には届いていません。今後、年金は支給額が減る可能性があり、受給できる年齢は
だんだんと引き上げられ、いくつまで働かなければいけないのでしょうか。
一生懸命貯めてもなかなか貯まらず、貯めても人生100歳寿命の時代はすぐそこで今後が心配。
そのせいで貯めたお金が使えないのでは、お金がもったいない。豊かな老後を送る為にも資産形成を考え
運用をしていきましょう。