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個人の投資目的「老後資金づくり」が4割近く
日経新聞2019年6月21日夕刊の記事を基にご紹介します。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46243650Y9A610C1920M00/
雑誌「日経マネー」が調査した結果、個人投資家の約4割が老後資金の確保を主な目的に投資していることが分かった。(調査は4月12~30日にインターネット上で実施。1万2630人から回答)
特に50歳代では54%、60代では44%にのぼる。「老後資金は約2000万円必要」との金融庁の報告書が事実上の撤回に追い込まれたが、公的年金だけに頼らず、自助努力で老後に備えようとする個人投資家の姿が浮かび上がった。
撤回されたとはいえ、金融庁の報告書は厚生労働省の資料に基づいて作成されたことが公になっており、ほぼ政府の見解と取る見方は払拭できないのはないかと思う。
投資目的を聞いたところ「老後資金づくり」が38%でトップ。「生活資金の上乗せ」「投資自体が楽しい」が続いた。年代別にみると、30代以上の全世代で老後資金づくりが1位だが、20代は「給与収入だけでは不安」が最多だった。将来への備えより現在の生活の不安解消を優先する20代の実情も垣間見える。
投資家のリテラシーも上がっており、税の優遇制度の活用も徐々に広がってきた。つみたてNISA(少額投資非課税制度)を利用している人は33.8%で、2018年の調査よりも9.7ポイント上昇。iDeCo(個人型確定拠出年金)を利用している人は26.9%で3.2ポイント増えた。
つみたてNISAは投資初心者ほど利用率が高い。投資歴1年未満の層では48.9%、1年以上3年未満の層では42%に達した。年代別では、つみたてNISAは20~30代、iDeCoは40代の利用率が高い。
調査結果の詳細は21日発売の「日経マネー」8月号に掲載される。