融資時の金利!レバレッジ効果が活きる条件とは?

レバレッジが効かない3つの条件

レバレッジ効果を効果的に利用すれば、不動産投資用物件の収益性は上昇します。しかしながら、すべての物件にレバレッジを効かせられるわけではありません。「融資を活用しレバレッジ効果を効かせて投資を行うのか」「現金購入をするのか」の分かれ道を検索し、注意点しっかり確認しておかなければ、思わぬ落とし穴にはまることになります。

レバレッジが効かない条件は、次の3つ。

①頭金をたくさん入れた場合

②ローン期間が短い場合

③金利が高い場合

この3つに該当する場合には、レバレッジ効果が効きづらいので注意が必要です。各々の理由、要因についての流れを基本を説明していきます。
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頭金をたくさん入れた場合

レバレッジ効果の本質は、少ない自己資金でより大きな利益を得ることです。なので頭金をたくさん入れて、現金で購入した場合の利回りに近づいてしまうと、レバレッジ効果は最大限に発揮できません。与信活用をメインとして活用することで、レバレッジ効果は最大限発揮することができます。つまり融資を引っ張れるだけの物件評価を銀行側が行ったものであればいいですが、逆にいうと銀行審査の物件評価が低い物件は多額の頭金が必要なケースがありますので、レバレッジが効きづらい傾向があるので注意が必要です。

すなわちレバレッジを効かせたい場合は、少額の頭金でも損失が少なく融資が受けられる物件を購入する必要があります。

②ローン期間が短い場合

毎月の返済額が、ローン期間が長い場合に比べて多額になってしまうので、レバレッジが効きづらいです。金融機関は、物件の構造によって耐用年数を設定しており、「耐用年数-築年数」で融資の期間を決定します。
また種類によっても耐用年数は変わってきます。見た目ではなく建物の法定耐用年数は、軽量鉄骨造19年、木造22年。鉄骨造34年、鉄筋コンクリート造47年以上のようになっています。築15年の木造建築であれば「22年-15年=7年」となり、仮に融資をする場合でも銀行側のリスクヘッジは相当なものであることが予想されますね。なので耐用年数の低い木造建築は必然的に融資期間が短くなる傾向があります
一方で、鉄筋コンクリート造は耐用年数が長いので融資期間が長く取れます。築年数との兼ね合いもありますが、一般的にレバレッジ効果があるのは長期間融資を受けられるRC(鉄筋コンクリート造)の建物と言われています。昨今リモート化も進む中、遮音性が高いこともRC造が人気の理由の1つですね。なので融資期間の兼ね合いを考慮して物件は選びましょう。

③金利が高い場合

注意点の最後は金利です。前回の記事ではイールドギャップの説明をしましたが、簡単におさらいすると、「投資利回り」と金融機関からの「借入金利」の差をイールドギャップと呼びます。具体例で説明すると、2500万の物件の年間家賃が108万円(月9万円)の物件の場合、

108(万円)÷25,00万(円)×100=4.32%(投資利回り)

この4.32%から調達金利を引いた数字がイールドギャップとなります。

物件の利回りが高くても調達金利が高ければ、イールドギャップは低くなり、逆に利回りが低くても低金利で借りる審査が下りれば、高いイールドギャップが得られます。

この章のはじめに低金利で融資してくれる物件の特徴をご紹介しましたが、銀行にとって、リスクの低い融資条件であることが低金利で融資を出しやすいという物件ということです。レバレッジを活用するのであれば、銀行が低金利で融資してくれる築年数の比較的浅い物件を選択する必要があります。

レバレッジが効きやすい条件とは

レバレッジが効かない物件の特徴を挙げました。逆に反対の条件の物件が、レバレッジが効きやすい物件になります。

①少額の頭金

②融資期間が長く取れるRC(鉄筋コンクリート造)以上の構造

③低金利で融資を受けられる物件

以上の条件を兼ね備えていれば、レバレッジ効果を活かした不動産投資が可能です。再三、都心の築浅中古ワンルームマンションのメリットをご紹介してきましたが、レバレッジ効果を活用できることが、不動産投資では重要です。先程からJリートのやり方をご紹介していますが、Jリートを商品として見た場合、現金でしか購入できない有価証券と似た性格があるため、レバレッジ効果は期待できません。

不動産投資の一番のメリットは、レバレッジ効果が活かせることであると考えています。レバレッジ効果は母体となる数字(お金)が重要になるので、借り入れができる投資が前提です(FXのレバレッジとは別の考え方だと思ってください)。レバレッジ効果を最大限に活かし、リスクを抑えた投資こそが失敗しにくい不動産投資と言えるでしょう。

空室が少ないこと、家賃の下落があまりないこと、コストの割安さなど都心の築浅中古ワンルームマンションには、リスクが低いところも特徴です。

確かに不動産投資はFXなどに比べて一瞬で儲けられる仕組みでないことは皆さんももうお分かりだと思います。しかし、リスクを抑えて、レバレッジ効果を活用した投資手法というのは、投資家と違い自己資金の少ないサラリーマンにとって、最も適した老後破産を防ぐ方法ではないでしょうか。
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