定年後の満足度アンケート

5月19日の日経新聞に掲載されていた、定年後の満足度アンケートの記事をご紹介いたします。

定年後はいったいどんな生活になるのだろう。自分の定年後は、他の人と比べてどうなのだろう。そこに幸せはあるのだろうか。
2018年2月下旬、日経新聞は60~70代の322人にアンケートを実施しました。すると定年後の満足はお金だけではないことが浮かび上がってきました。
結果を見ると、定年後も「働いている」という回答は実に3分の2に上りました。とはいえ、そのうちの約6割を再雇用が占めています。
気になる満足度はというと「とても満足している」「まあ満足している」を合わせて75%に上りました。
「定年前に心配していたこと」としては、「お金が足りなくなること」を挙げていた人が57%と、半数を超えていました。「現在の家計に余裕があるかどうか」の質問には、「あまりない」「全くない」の回答が半数以上となり、心配が現実となっているようです。
「夫が定年になったら毎日一緒に過ごすの? そんなの絶対無理」。妻の定年ブルーが話題になっていますが、アンケート結果によると、定年後の夫婦関係は良好そのものでした。
配偶者と一緒にいて楽しいかという問いに対し、「とてもそう思う」「まあそう思う」と回答した人は、合わせてなんと約9割に達しています。
では最後に、定年後の現在の生活を「幸せ」と感じているのでしょうか。問いに対し、「まあ幸せ」と感じている人は約76%、「とても幸せ」も約10%に上りました。合わせて86%もの人が幸せを感じているという現状が明らかとなりました。
興味深いのは、「家計の余裕」と「幸せ」との関係です。「家計に余裕はあるか」の回答と、「現在のあなたは幸せか」の回答をクロス集計したところ、家計にあまり余裕がなくても、「まあ幸せ」と回答した人が84%、家計に全く余裕がなくても、50%が「まあ幸せ」と回答しました。
社会保険労務士とファイナンシャル・プランナーの資格を持つ経済エッセイスト、井戸美枝さんは「家計に余裕のある人が幸せと感じるのは当たり前。余裕がなくても『まあ幸せ』だと感じる点に希望を感じる。『とても幸せ』より、『まあ幸せ』が多いことも注目点だ。『まあ幸せ』と感じるほうが、この先もっと幸せになる可能性があると思う」と話しました。

40~50代が定年後の生活について心配するのは、仕事、お金、夫婦関係、孤独――。
今回の結果を見る限り、大きな心配は必要ないと言えそうです。「ただし今後10年、20年で社会情勢は大きく変わりそう。働くことや老後資金の準備を、なおざりにしていいということではない」というのが井戸さんの考え方です。「8割弱の世帯で収入が減るのに、支出がこれまでの8割以上、支出額でみると月25万円以上が過半数というのは多過ぎる。定年後は、交際費、通信費など固定費を見直せば、20万円程度まで下げられるはず」と話しており、「定年後の家計の見直しは必須」としています。また、夫婦関係を良好に保つために「寝室を別にする」のも工夫の一つとして挙げています。「夫婦仲を良好にするために、あえて別にするという選択もある。いびきや寝返りに悩まされずに済み、リラックスすべきときにきちんとリラックスすることで、一緒の時間が楽しくなるという効果が期待できる」と話しました。

定年後に金銭的な余裕は無くとも、仕事や家庭で「責任」という重圧から解放されることで満足度や幸福度が感じられるのかもしれません。
定年後は旅行に趣味にと、人生の自由を謳歌するイメージは今は昔となりました。
定年後の老後破産に備えて、働けるうちは働きながらのんびりと生活を積み重ねていく幸せといったイメージに変わりつつあるようです。
ですが、現役時代に定年後に備えて不動産投資を始めていたらどうでしょうか?
家賃収入が安定的に毎月現役時代と同じだけ入ってきたとしたら、どのような生活が待っていることでしょうか。
これからの定年後対策はとにかく長期戦です。
本当に働けなくなったとき老後破産してしまうような人生設計では、せっかく良好だった夫婦関係もすべて台無しになりかねません。

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